今日の夕食のメニューに豆腐料理があったことで兵助の機嫌はすこぶる良かった。やはり豆腐は美味しい。長椅子の端っ子に座り一人その豆腐料理に舌鼓を打っているとカタンと音がした。 「兵助、お前本当に豆腐好きだな」 卓上に膳を置き、兵助の横に座りながら竹谷が呆れた口調で呟く。その向かい側に座った同じ顔をした二人も表情は違えど思うことは同じらしく、片方は苦笑を浮かべ、もう片方はいい加減見飽きたとばかりに関心もなさそうに頼んだ定食に視線を落としている。 「三人とも一緒だったのか?」 今日はそれぞれ委員会があり、そういった時は終える時刻がバラバラなので食事を一緒にとることは少ない。それは各委員会の特性故なので仕方がないことだ。比較的順調に委員会が進む兵助や雷蔵、三郎は終わる時刻もほとんど一緒で食堂でばったり顔を合わせる事が多いのだが、いつも一人遅くなるのは竹谷だ。彼の委員会を知る者はその原因などすぐに思いつくことだろう。 しかし今日兵助が委員会を終えて食堂に来てみれば友人たちの姿は見られず、長引いているのかと珍しく思いながら一人食事をとっていたのだった。 「委員会を終えて歩いてたら丁度出くわしたんだ」 箸を口へと運びながら「そうか」と相槌を打つ。頻繁に委員会も行われていればこういう日もあるだろう。そう完結させて食事を進める兵助にそういえば、と食事に手を付けながらも話題を振ったのは竹谷だった。 「さん、大分慣れてきたみたいだな」 その一言に四人の視線は一斉に厨房の方へと向けられる。カウンターに立つことはなく、ずっと厨房の中を動き回っているの姿は此処からでは見ることはかなわない。しかし竹谷はつい先ほど食事を受け取る際にちらりとカウンター越しにその姿を見た。竹谷達が兵助に紹介されてと知り合ったのは彼女がこの学園に来て二日目のことだった。忙しそうに動き回っていた姿ははじめの頃と比べれば随分と良くなったものだ。 「けどまだ馴染んではないだろう。私達や一年は組はともかく他の生徒とは関わろうとしないしな」 鋭い三郎の指摘は的を得ていた。極力人と接することを避けていることはと話す機会が多い四人は当然ながら気付いていた。 「それに笑ってるけど、笑ってないよね・・・」 雷蔵のその曖昧な表現は、けれど他の三人にも伝わる。自分達と関わる時、もしくは一年は組や食堂のおばちゃんと話している時、は少しずつ笑みを浮かべるようになった。けれど忍としての性質か、それが無理をして作られているもの、或いは含まれているぎこちなさに気付かない訳がなかった。いや、忍である事を除いても恐らく気付いていただろう。一年生には今のところ誤魔化し切れているようだが果たしてそれもいつまで持つか。ひょっとしたら勘の鋭いものや接する機会が多い伊助や庄左ヱ門は気付きはじめているかもしれない。 「やっぱこのままじゃ駄目だよなぁ」 「ちゃんと笑っていて欲しいよね」 しみじみと呟く竹谷と雷蔵に兵助も三郎も黙って成り行きを見守った。二人ともの事情を知っているので、竹谷達同様に願っていてもそれを叶える事が相当難しいと言うことも分かっていた。 「なぁ!何とかしてささんに笑ってもらうことって出来ねぇかな?」 ぱっと笑顔で提案したのは竹谷だ。 「・・・例えば?」 冷静に返してみせた三郎に思いつきで提案し、その内容を考えてもいなかった竹谷は言葉を詰まらせる。 「え、えーっとだな・・・・・・・・・町に連れ出すとか?」 「・・・安直過ぎる」 「でも悪くはない提案じゃない?」 「いや、それは今は辞めておいた方がいいかもしれない」 「兵助どうして?」 雷蔵の疑問に兵助は答えず箸さえも置いて考え込む。この世界に来てそう時間が経ったわけではない。の中にはまだ、学園まで来る途中に浴びた視線の恐怖が消え去ってはいないだろう。その原因はの服装にあったのだが当の本人にとっては理由などは関係ない。その事自体が彼女の心に傷となって残っているはずだ。下手をすればその傷を抉ってしまうことになりかねない。難しい顔をする兵助に何か不味いことでもあるのかとその表情を窺う三人だったのだが、突如その空気を壊すような声が聞こえ、場の雰囲気は跡形も無く砕けた。 「面白そうな話をしとるの、お前たち」 「げ!学園長先生」 「これ竹谷!げ、とは何じゃ!げ、とは!」 うっかり失言を漏らした竹谷の頭に拳が落ちる。しかし竹谷のように言葉にはしなかったが他の三人も気持ちは同じだった。何ともいえないタイミングで現れた学園長。しかしその様子を見ればはじめから話を聞いていたのだろう。頭をおさえる竹谷を含めた四人は、当然良い予感を抱くはずもなかった。 「よいことを思いついた。お主たち四人で明日一日使って君を喜ばせて見せるのじゃ!」 ほくほくといつもの思い付きを告げる学園長に対して四人の反応は微妙だ。内容は悪い事ではない。しかし学園長がそういうからには何かある、と思っていた方が後々苦労せずにすむのだ 「競争しろとは言わん。お主たち四人で協力して未だ閉ざしておる彼女の心を開かせてみせよ」 その発言に四人とも驚いた。学園長の思いつきは生徒達に競い合わせるような内容が多いのだ。それがどうしたことか。協力しても構わないと言う。何か意図があるのかと勘繰る四人の中で逸早く察したのは兵助と三郎だった。それは事情を知る二人だからこそ気付いたことだ。二人して何か言いたげに学園長を見やればそれに気付きにやりと笑う。 「そうそう、場所は一番近くの町ということにしておこうかの」 「っ学園長先生!それは・・・!」 「久々知兵助よ。心配は要らぬと思うぞ。お主たち四人がいれば彼女も心強いはずじゃ」 兵助の杞憂を見抜いてか学園長はそう言ってそれ以上何もいわせなかった。やはり何かあるのかと兵助と学園長の様子を黙って見ていた三人に学園長は振り返った。 「彼女は私物も少ない。着物から普段使う小間物までついでに色々と見繕ってくるといいじゃろう」 「・・・はぁ。でも学園長先生、」 「銭の事なら心配ないわい。わしが出してやるからの」 「えぇ!?まじっすか?」 「大まじじゃ。彼女には夕食を運んできてくれた時にワシから伝えておこう。では頼んだぞ」 何と言う太っ腹。普段の学園長ならば考えられない所業にそれぞれが呆然としている間に当の本人は笑い声を上げたまま食堂を去っていった。 「はぁ・・・なんかすっげぇ展開になったな」 「ほんとにね。でもあれだけするってことは学園長先生もさんの事気に入ってるのかな」 「かもな。でもま、これだけお膳立てしてもらったんだ。やるっきゃないだろ」 「ああ」 「そうだな」 「折角だから楽しんでもらえるようにちゃんと考えなきゃいけないね」 互いが互いに目配せをし頷きあう。 「じゃ、作戦会議だな」 「場所はもちろん兵助の部屋で」 「・・・やっぱりそうなるのかよ」 「まぁ、兵助の部屋が一番集まりやすいからしょうがないよ」 そうして食後、兵助の部屋にて作戦会議が行われる事が決定した。 町の中にあるとある店の前。そこには一人佇んでいた。ただし一人で町にまで訪れたわけではない。連れは四人ほどいた。よりも歳が二つ下の彼らは今何処にいるのかと言えば、店の中、だ。年頃の男の子が四人、お店の品をじっと真剣に見つめる様は見ている側からすれば滑稽だった。心なしか一般市民の視線も痛い、ような気がする。しかし当の本人達はいたって真面目に品を眺めているものだからは声をかけることはしなかった。 彼らが何をしているのかといえば答えは簡単。が普段着るための着物を選んでくれている。着物を選ぶことくらいならにもで出来そうだが値段を踏まえた上となると難しかった。私物が少ないの為に色々と買ってきなさいと言って学園長から手渡されたお金が一体どれくらいの金額なのか分からないが、四人が案内してくれたこのお店の外装を見ればそれなりのように見える。ならば尚更のこと、には選ぶのが難しいと思われた。そのことを事情を知る兵助と三郎にこっそりと話せば自信満々に三郎が選んでやろうと提案した。しかしその提案を聞いた竹谷がお前のセンスは信じられないと言い出し、そこに兵助や雷蔵も加わって、その結果何故か四人がに似合いそうな着物をそれぞれ一枚選ぶ(値段も踏まえて)と言う事で話が纏まったのだった。 そういうわけでは彼らが着物を選んでくれるのを一人待っていた。男の人に服を選んでもらうなどもちろん初めての経験で待つ身としてはそわそわと落ち着かない。ここに来るまでも様々な店に立ち寄っては必要になりそうな物を取り揃えていたのだが、その度に彼らが何気なくアドバイスをくれたり、使い勝手の良さそうな物、またはこれが似合うのではないかと提案を貰い、そのまま購入してきた。何だか至り尽くせりなその状況にむず痒い気分だった。 荷物も全て持ってもらって手持無沙汰に立ち尽くす。しかし、自分の為に真剣に着物を選んでくれていると思うと待つ時間は暇だとは思わなかった。むしろ首を捻らせ、様々な着物を手に取る姿を眺めているのは意外と楽しい。 「もし、お嬢さん」 店の中の彼らを見つめながらぼうっとしていたは背後からかけられた声に肩が飛び跳ねた。後ろを振り返れば見ず知らずの町人風情の男と目が合う。何故自分が声をかけられるのか。今のはただの町娘にしか見えぬような服装をしているはずなのに。やはり何かおかしなところでもあるのだろうか。見知らぬ人に声をかけられたことに困惑する。 「あの・・・」 「このようなところで如何なさった?迷子かなにかか?」 「え?いや、違いま・・・、」 「よろしければ私が案内してあげましょう」 人の良さそうな笑みを浮かべ、その男は自然な素振りでの手をとり歩き出そうとする。の腕を掴んだその強さに警戒心が一気に高まる。ただでさえ素知らぬ人間に敏感になっているにはこの男がとても恐ろしく思えた。引っ張られる腕とは正反対に足は嫌だと拒否するようにその場に踏み留まろうとする。けれど男の力が強く、あっさりと地面から離れた足は転ばぬようにと嫌々ながら歩き始める。 「っ離してください・・・!」 「あまり騒がぬ方がいいですぞ。私も手荒な真似はしたくはない」 振り返った男の顔は笑っていた。しかしを捉える瞳が得物を捉えたかのように鋭く光っていた。ぞくりと全身が粟立つ。表向きは人の良さそうな笑みのその奥に潜む男の欲を垣間見た気がしての意思は関係なく体が小刻みに震えた。助けを、店の中にいるだろう彼らの名を呼びたいのに声が上手くあがらない。ほんの少しだが、店から離れてしまったが為に声が出たとしても彼らにまで届いているかも分からなかった。 「分かったら大人しく着いてきなさい」 「やっ・・・!」 は勢い任せに男の腕を振り払った。咄嗟の反撃に男は驚いたのか、意外とあっさりと腕は外れる。その隙を見逃さず、身を翻そうとする。しかし、相手が怯んだのは僅かの合間ですぐに腕が伸びてきた。 「この女っ!」 視界の隅でそれをとらえたはぎゅ、と目を瞑る。もう一度捕まったらもう逃げられはしないだろう。為す術なく身を強張らせる。男の腕がへと届くその直前、肩に回された手がをそのまま後ろへと引き寄せた。ふわりと微かな浮遊に襲われて、その直後にとん、と何かにぶつかる。 「少し目を離した隙にこのありさまとは・・・情けないね、全く」 聞き覚えのある声が、すぐ近くで聞こえる。閉じた瞳をそっと開けたは首を巡らせる。の肩に手を添えたまま不敵な笑みを浮かべて相手を睨めつけるそれは三郎だった。 「・・・さぶろう、くん」 掠れた声はすぐそばにいる三郎にはしっかり届き、へと一瞥をくれる。けれどその声に答える言葉はなく、すぐに鋭く細められた眼差しで男を見やった。 「貴様何奴だ!?」 「あんた運がないな。よりにもよってこの人を標的にするなんてね・・・おい八」 「おう・・・って俺がやるのかよ!」 いつの間にやって来たのか三郎の隣には、袖をたくし上げる竹谷の姿がある。 「こういうのはお前の方が適してるだろう。私はさんを兵助たちのところまで連れて行く。あとは八に譲ってやる」 「放り投げるの間違いじゃねぇのか」 「どっちも同じだろ。とにかく、先に行くぞ」 「りょーかい。すぐ追いつく」 男から視線を外すことなく答える竹谷の声を聞き、三郎はを連れてその身を翻す。店に戻るのかと思いきや素通りする三郎には戸惑いながら声をかけた。 「どこに行くの?」 「町外れまで。兵助も雷蔵もそこで待ってる。店の目の前じゃ人目につくだろ」 「・・・ごめんなさい」 「何でさんが謝る。悪いのは僅かでもさんから目を離した私達だ」 こうならぬようにする為の付き添いの筈が、四人揃ってそれを全う出来なかったのだから情けない話である。とくに、今のは見知らぬ人への畏怖・思い込みが強いので余計に気をつけねばならなかったのに。完全に三郎達の失態だ。 「・・・悪かった。怖い思いをさせたな」 呟くように落とされた声は小さく、にしか届かない。ぽす、と頭に乗せられた手が優しく、じわりと込み上げてくるものを堪えた。 「三郎、さん!」 町の外れに立つ二つの姿は三郎とに気付くとすぐに駆け寄ってきた。心配そうな二つの顔を見て、少しずつ落ち着いてきたの気は一気に緩んだ。へなへなとその場に崩れ落ちそうになるのを隣にいた三郎が支える。そんなを見て兵助と雷蔵の眉間にシワが寄る。 「さん、すみません。僕たちの誰か一人でも傍にいるべきでした」 少し屈んでと視線を合わせた雷蔵が申し訳なさそうに謝る。 「三郎、八は?」 「相手の奴を適当に痛めつけてる。往来の場で派手はことは出来んからな。そろそろ切り上げて戻ってくるだろ・・・っと噂をすればだな」 三郎の視線の先を追った兵助は少し先に竹谷の姿をみとめる。 少し遅れて合流した竹谷は当然ながら無傷だった。 「悪い待たせたな!」 「いや、ちょうどいいくらいだ」 ちらりと窺ったの表情は大分良くなった。町外れの誰も通らない場所に移ったことでその気持ちにも多少はゆとりが出来たのだろう。 「にしてもこれからどうするか・・・」 「結局着物も選べなかったしなぁ」 「あ、それなら僕と兵助が見立てた物を買っておいたから心配いらないよ」 「「何ぃ!?」」 三郎と竹谷の声が重なる。 「すみません、さん。確認もせず買ってしまって」 「え、ううん」 「でも絶対似合うと思いますよ。学園に帰ったら一度着て見せてくださいね」 にこにこと笑う雷蔵の手には確かに先ほどまではなかった荷物が増えている。 「二人ともありがとう」 どんな柄なのか知らないが兵助と雷蔵が見立てたものならばきっとそう悪いものではないだろう。 は素直に礼を述べる。 「ちょーと待った!何で勝手に買ってしまうんだ?あれは四人で一着ずつ選んでさんに決めてもらうはずだっただろ!」 「そうだそうだ!誰が一番喜んでもらえるのを選べるかって勝負でもあったじゃんか。ま、三郎はなかっただろうけど」 「・・・おい八、それはどういう意味だ?」 「そのまんまの意味だ。お前自分のセンスを少しは疑え」 「ふざけるな!下手な女装した上に自分にあった着物すら選べなかったお前にだけは言われたくない!」 「んだと!いつの話を持ち出してんだよ。大体雷蔵の顔借りたまま女装の授業受けた奴に言われたくねぇよ!」 「ちょっと二人とも!」 互いの顔をつき合わせた一触即発な状況に、雷蔵の慌てた声が割り込むが効果はあまりなかった。 「こーんな顔したお前のよりは全然マシだっただろ」 パッと瞬く間に三郎が顔を変える。それはまさしく、女装の授業の時の竹谷の顔だった。 「それにな私が素顔で女装したらそれこそ勝負にはならないぞ」 少し厚めの化粧が施された女装時の竹谷の姿で得意気に鼻を高くする姿はどこか不気味だ。 「・・・三郎、それ何気に僕のことも貶してるよね」 「雷蔵、言葉の綾だ」 「つーか女装の姿とか別に関係ないだろ!とにかく三郎には負けねぇ自信はある!」 竹谷が鼻息荒くそう捲し立てる。 話に割り込むことなく一人傍観していた兵助はすぐそばから聞こえたくぐもった笑い声にふとそちらを見やった。 「さん?」 顔を少し俯かせ、声を抑えるように手は口元を覆っていた。兵助の声にそれまで睨み合っていた三郎と竹谷、そしてそれに割って入っていた雷蔵も一斉にを見た。 「・・・ごめ、何でもないの」 呼ばれた声に顔を上げたは堪えるようにして笑っていた。しかしそれも目が合った三郎を見て隠しきれず笑い声が漏れる。三郎、と言うよりは三郎が変装した竹谷の女装した顔を見て、だ。 「ごめん、別に竹谷君の女装姿がおかしいわけじゃないんだけど、ね」 いや、明らかにそれで笑っているだろう。四人が同時にそう思う。 けれどはまだ引き止まぬ笑みをそのままに言葉を続ける。 「本当はね、知ってたの」 「何をですか?」 「今日、皆が私の為に色々と考えてくれてたことを」 「何だって!?」 「昨日、庵に夕食を持っていったときに学園長先生が教えてくれたの。知っている方が見ていて面白いじゃろう、って仰って」 企んだ笑みを浮かべる学園長の姿が四人の脳裏を過ぎった。やはり、どうあっても学園長の思いつき。 何もないわけがなかったのだ。 「皆がそんなことを考えてくれてたことが嬉しくって、今日もお店を見て回る間もずっと楽しくって、でもばれたら怒られるかなって思って笑うの我慢してたの。結局、ホッとした所為か竹谷君と三郎君のやり取り見てたら気持ちが緩んで笑っちゃったんだけどね」 にっこりと微笑むその笑顔はずっと望んでいた表情だった。 「・・・って結局俺の顔見て笑ったんじゃねぇか!」 竹谷のそのツッコミには否定もせずに更に声をあげて笑う。 結局考えに考えた末、が笑うこととなった要因が竹谷の女装した顔だとは。昨日のあの作戦会議は何だったのかとそれぞれが密かに思ったが、それでも笑った顔を見る事が出来たのだからそれで良しとしよう。
そうやって笑ってくれていたらいい
華月さまへささげます。リクエストありがとうございました。 |